サラリーマン行政書士の日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。

「乱読のセレンディピティ」大正生まれと2045年問題。

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思考の整理学」を学生時代に読んで以来、十数年ぶりに外山先生の著書、「乱読のセレンディピティ」を読みました。

 

セレンディピティとは、イギリスの政治家ウォルポールによる造語です。

意味は、「思いがけない発見」。

 

「閃き」と言ってもいいのかもしれないですが、この「セレンディピティ」という言葉の音の響きからは、より深みや広がりを感じます。

造語ゆえに、辞書的なカチッといた定義がなく、ウォルポールによる童話の例があるのみです。

その曖昧さがまた想像力を駆り立てるのかもしれません。

 

 

西洋ではグーテンベルグ活版印刷の発明により、15世紀から知的な営みが下の階級にももたらされました。

西洋が26種のアルファベットからなる言語であるということも手伝って、この発明は普及しました。

漢字圏である日本は、このあたりの事情から、19世紀末になってやっと普及し始めました。

西洋と東洋とで、活版印刷は4~500年かけて広まってきたわけです。

 

それが、高度なコンピュータの発明によって、たった50年で、人間の知識は全て半導体やディスクの上に収まり、ウェハーで高速に処理され、一瞬でいくらでも複製できるようになりました。

 

さらに、このコンピュータからインターネット上の様々なプラットフォームを利用することで、誰でも簡単にエッセイスト、小説家、論客になれるような時代になりました。

 

つまり、至る所に知識があふれ、その個々の質の格差も拡大しているのです。

書店に行っても、毎月、毎日のように発売される新しい書籍のなかに、大当たりから大外れまでが混在し、素人のみならず、読書家でも常勝の読書とはいかない時代です。

 

そこで著者である外山滋比古が薦めるのが、「乱読」です。

 

精読が推奨されてきた日本の教育を、バッサリと切り捨てます。

若い教授ではない、2018年現在で95歳になられる大大、大先生が、です。

 

そもそももっと若いころに乱読のメリットに気付いたらしいですが、この御年にして乱読による現代流の読書を薦め、セレンディピティにはこれが必要だと力説する。

なんとお若いのでしょう。

 

お生まれは1923年とのことで、大正時代です。

そして本書では、レイ・カーツワイルの言う2045年問題にまで話題が及びます。

 

2045年問題というのは、AIが技術的特異点を突破し、自ら自分よりも高度なAIを生み出し、あらゆる面で人類を凌駕すると予測される年です。

これにより何が起きるかというと、人類では想像がつかないとのこと…。

スティーヴン・ホーキングイーロン・マスクらは、人類がAIやコンピュータに支配されるとすら予想しています。

まるでターミネーターマトリックスの世界です。

AIに仕事を奪われるどころのはなしではありませんね。

 

そのような2045年問題を、大正生まれの先生が本にしたためているのです。

本書は2014年刊行とのことなので、この時点で90歳を越えていらっしゃる。

 

これだけ脳が元気なのも、乱読のおかげかもしれませんね。

もちろん、健康の秘訣は、30歳頃から始めたという散歩と早起きのようですが。

 

乱読で思わぬ発見をして知識をつけ、睡眠でいらない知識を淘汰し、早朝の散歩で思考力を高める。

 

私は散歩はしていませんが、ステッパーの上で乱読し、思考力を高めたいと思います。

睡眠は…、まだ淘汰するほどの知識もないので、インプットメインです。

夜更かしはやめられません。

 

乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

乱読のセレンディピティ (扶桑社文庫)

 

 

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