お気に入りの名言
皆さんはお気に入りの名言はありますか?
歴史の偉人、偉大な政治家、発明家、大好きなアーティスト、もしかしたら中学時代の尊敬する先生だったり。人生において色んな方面の先輩方、賢者がいて、後から追ってくる人の人生を動かす名言を残してくれています。
そんな名言の数々を集めたのが『人生を動かす 賢者の名言』です。
賢者の名言に学ぶ
名言集というのは、それ自体が直接的に問題解決にはなりませんし、スキルや知識に直結するものではありません。でも、その言葉を咀嚼して、今自身が抱え込んでいる問題等に当てはめて考えることで、閃きやなんらかのヒントを得ることができます。また、単純に勇気をくれ、一歩を踏み出すために背中を押してくれることもあります。
中には「名言集なんて役に立たないよ」と言う方もしらっしゃるかもしれません。そういった方でも、よくよく考えてみれば、誰かの言葉に突き動かされた経験はあるはず。大好きな音楽の歌詞を何度も読み返したというような経験は、中学生、高校生くらいの頃に誰しもあるものでしょう。これだってひとつの名言集のようなものです。
言葉には力があって、特に何かを成し遂げた人、賢者の言葉には重みがあります。そんな名言に学ばない手はないですね。
多くの賢者の名言を集める
以前にもベンジャミン・フランクリンや田中角栄の名言集、『弱さに一瞬で打ち勝つ無敵の言』、『田中角栄 100の言葉』も読んでおります。
これらはベンジャミン・フランクリン、田中角栄という特定の人の名言集ですが、『賢者の名言』はジャンルごとに、とても多種多様な背景をもつ方の名言を集めています。全く知らなかった人の言葉に深くうなずいてみたり、良く知っている賢者の言葉ばかり探してみたり。
あえて最初から順に読まずに、気になったジャンルから読んでみるのもよいかもしれません。また、ぱっと開いたページの目についた名言を読んで、占い的にその日の気分を決めてみるのもいいかもしれませんね。
賢者の名言抜粋
いくつか、私の気に入った名言を抜き出してみたいと思います。
自助の精神
「天は自ら助くる者を助く。」 サミュエル・スマイルズ
これはスマイルズの著書、『自助論』の冒頭で書かれている名言。自分でなんとかしようと努力をしないようでは、神様だって助けてくれません。
最近、自分のことすら自分事として考えられない人が増えてきた気がします。職場でも1から10まで教えてもらわなければ動けない人。政治家が、上司が、などと、他人のせいにばかりして、自分では動かない人。自分で行動していかないと、なにも変わりません。
『自助論』に出会ったのは10年以上前ですが、自助の精神は常に持ち続けていなければならないと、いつも自分に言い聞かせています。
また、『自助論』は多くの成功談を集めた本ですから、多くの賢者が登場しますし、その賢者の名言にも触れることができます。
小さなことからこつこつと
「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ」 イチロー
いつ言った言葉なのかは書かれていませんが、他の本でもたびたび目にする名言です。今年はテニスの大阪選手、フィギュアの紀平選手、野球の大谷選手がスポーツ界を沸かせましたね。どんどん若い世代が世界に出て活躍していますが、私の世代では、やはりイチローがその代表です。
4割打者、どこに投げても打ち返す、守ってはレーザービームで走者を刺しまくる。そんな野球の天才のように思われるイチローも、実は努力の人なのです。私には、イチローのすべてがこの名言に詰め込まれているように思えます。
小さいころから、友人がゲームセンターやカラオケに行っている間にもひたすら練習をしていた。そのようなエピソードは他のスポーツ選手からも聞きます。おそらく、そのようなことを、さらにとんでもないレベルでやり続けたからこそ、大記録に繋がったのでしょう。
スポーツ選手は「賢者」というイメージとは少し異なるのかもしれませんが、人生を大成させたという意味においては、賢者と言って間違いありませんね。
まとめ的なもの
名言をふたつだけ抜粋してみましたが、他にも多くの名言が詰め込まれています。ページ数で言えば普通の書籍並みですが、名言を発した人、名言が生まれた背景、どういった場面に名言を適用できるのか。そんなことを考えていると、読むのに意外と時間がかかりますね。賢者の名言は、しっかりと考えながら読むことで、自分の人生を動かす原動力にもなりえます。
そんなわけで、やはり名言集は一冊は手元に置いておくのがよいと思います。もちろん、沢山読んで賢者の経験の本質を探究するのもよいでしょうね。