サラリーマン行政書士の読書日記

本ブログは、サラリーマン行政書士である私が、本業、副業、中小企業診断士に挑戦若しくは奮闘する様及び読書記録を綴るブログです。


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『世界を変えるSTEAM人材』STEAM教育によるイノベーティブ人材の育成。

『世界を変えるSTEAM人材』STEAM教育によるイノベーティブ人材の育成。

AIをねじふせるスーパー人材を育てる

STEAM教育、STEAM人材、最近よく聞きませんか?落合陽一先生の『ゼロヒャク教科書』でもその必要性が書かれていて、レビューエントリーでもちらっと紹介しました。

www.co-idealblog.com

STEAM教育とは、科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、アート(Arts)、数学(Mathematics)の頭文字をとったもので、スチームと読みます。

Steamは蒸気を意味する英単語でもあります。このSTEAM教育を受けたSTEAM人材が新たな時代を創り出していくと考えると、第一次産業革命をけん引した蒸気と同じつづりというのは、何か運命めいたものを感じますね。もちろん、こういったことを意図して頭文字を並べたのだと思いますが。

さて今回は、そんな話題のSTEAM人材を取り上げた新書、『世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心』を読みました。

また、NewsPicksの特集の中でも、本書が紹介されていましたのでリンクを貼っておきます。

newspicks.com

上の記事はNewsPicks有料会員限定、下の記事は誰でも読める記事です。

理数系のSTEMにアートを加えたSTEAM教育

STEAM教育は、元々はSTEM教育というものがベースとしてあり、これにArtを加えたものです。STEMがなんの頭文字かは上記の通り。STEMは日本でいうところの理系分野に重きを置いた教育ということになります。新しいテクノロジーに対応する人材を育てるためのカリキュラムと言っていいでしょう。

ただ、これにいち早く取り組んでいたアメリカでは、どういうわけかSTEM領域の学力を図ることのできるPISAという学力テストで、思わしくない結果が続いたそうです。

シリコンバレーにおける将来のイノベーティブ人材を育てようとして始まったはずなのに、そのようなスーパー人材がなかなか育たないどころか学力低下を招いているというのはどういうことなのか。この原因について様々な討論された結果、従来のSTEMにArtを加えたSTEAM教育が生まれたそうです。

イノベーターのマインドセットの定義

それでは、アメリカが、世界がSTEAM教育で育てようとしたイノベーティブ人材、イノベーターとはどのようなものなのでしょう。

本書ではイノベーターのマインドセットとして下記のように定義しています。

  1. 型にはまらない think out of the box
  2. ひとまずやってみる give it a try
  3. 失敗して、前進する fail forward

これを見ると、イノベーターと言われる人の傾向が見えてきますよね。良い意味で常識はずれで、考えるより(考えながら)まず行動、現時点での失敗は将来の成功の糧。

やはりまず、エジソンが思い浮かびます。エジソンはインタビューアーに成功までに多くの失敗をしてきたことを指摘された時、こう答えています。

失敗ではない。うまくいかない1万通りの方法を発見したのだ。

いや、失敗は失敗でしょ!と思うかもしれませんが、この感覚の違いがイノベーターにとって大切なことなのでしょう。自分の才能に蓋をせず、とにかく何度でもチャレンジしてみる。このマインドセットこそがイノベーターの条件。

そしてこのイノベーターのマインドセットを鍛えるのが、STEAM教育なのです。

イノベーターはデザイン思考を用いる

また、STEAM人材の目的、マインドセットは、デザイン思考とも深く繋がっていると言います。

デザイン思考とは、デザイナーがデザインを行ううえで用いる思考法のこと。最近ではビジネスの場でもこのデザイン思考のエッセンスが取り入れられてきていますね。

デザインとアートは似ているようで異なるものです。デザインもアートも美観に訴えるものですが、問題解決をもたらすものがデザイン、といったところでしょうか。問題解決に繋がるからこそ、ビジネスの場でも人気なのですね。

 

また、この直感というのは、山口周さんが『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか? 経営における「アート」と「サイエンス」』で指摘している美意識とも繋がるものではないでしょうか。本のオビにも「直感」と「感性」の時代、というフレーズがあります。

同書の中で山口さんは、論理力(サイエンス)だけではこれからの時代は勝ち抜けず、直感こそが大事になってくると指摘しています。そしてその直感を育てるのがアートなのだと。

こう考えると、キーワードこそ違えど、本書でいうところのSTEAM人材がいかに世界で活躍しているか、活躍を期待されているかがわかりますね。

そしてその根底にデザインやアートに根ざしたデザイン思考や美意識があるのだというこも。

まとめ的なもの

本書ではSTEAM人材を紹介したのちに、STEAM教育とは、デザイン思考とは、という流れになっています。本エントリーではざっくりと、STEAM教育とSTEAM人材の概要をまとめてみました。

こうして見えてきたSTEAM人材の定義、当てはまる人を思い浮かべると、恐らく多くの人があの人を思い浮かべるでしょうね。ありきたりですが、スティーブ・ジョブズです。イノベーターの定義そのものですし、iPhoneが生み出されたのも、まさにその直感力によるところ。

今でこそそういうニーズがあったから、などと言えるのでしょうが、当時からしたらまったく想像もできませんでした。私はiPhone3GSからずっとiPhoneユーザーですが、3GSを購入するほんの少し前まで、あんな大きな板を耳に当てるなんてダサいと思ってました(笑)。

それが今では3GSの1.5倍はあろうかという‪ⅩS‬を使っていますし、‪ⅩS‬ MAXユーザーはもうひと回り大きい。Androidユーザーであればさらに大きなスマホを耳にあてています。もちろん、ダサいなんて思うこともなくなりました。

こう考えると、いつの時代もデザイン思考のイノベーターが我々の常識を打ち壊してくれて、そのおかげで思いもよらない便利な道具に浴することができる。イノベーター様様です。

そして、そんなイノベーターを意図的に育てていこうというSTEAM教育。日本も世界のSTEAM教育、STEAM人材に遅れを取らないよう、教育をアップデートしていかなければいけませんね。

また、すでに社会にでている大人達がイノベーター、STEAM人材になるための学びというものがあるのか、どのようにしたらそのようになれるのかも、考えていかなければなりませんね。

世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心 (朝日新書)

世界を変えるSTEAM人材 シリコンバレー「デザイン思考」の核心 (朝日新書)

 

 

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